永遠の雄姿     ~concluded~

お互いの健闘を称え合う握手を終えた子供たちは、顧問の先生に促され、長い間応援し続けてくれた父兄のもとへ、最後の挨拶をする為に、下を向いたままゆっくりと歩いてきた。
たくさんの子供たちが泣いている。たくさんの父兄も泣いている。みんなとの握手を終え、またゆっくりと帰ってゆく子供たちのその後ろ姿は、親たちにとって、悲しくもあり、誇らしくもあり、きっといつまでも瞼に焼き付いていることだろう。
どちらかが勝てば、必ずどちらかが負けなければならない。今日勝ったチームにも、何日後かに、同じ光景が訪れる。毎試合ごとにこの光景が繰り返される。
最後の総体はとても切ない大会でした。


息子が5年生の終わりにオスグッドを発症してから3年ちょっと。
一時はもうサッカーをするのは諦めないといけないのかと思った時期もあったけれど、中学校になってからも、息子は私たちの思いを遥かに超える活躍をみせてくれました。
最後のほうは、書いてる自分でも嫌になるくらいの“バカ親の親バカ日誌”みたいになってしまいましたが、それも息子の活躍を報告することが、オスグッドを患って悩んでおられる方々に、勇気と希望を与えられるものと信じて、書いてきた次第ですので、どうか御勘弁願いたいと思います。
息子の経過を振り返ってみると、ある程度酷いオスグッドになってしまっても、肉体的にはまたサッカーに復帰することは充分に可能だろうと思います。もちろんどういうレベルのサッカーをやるかということも関係があるとは思いますが。あとは気持ちのほうの問題があるかと思います。思うようにサッカーが出来ない、あるいは思うような道に進めなかったりした時に、それでもサッカーに対する気持ちを切らさずにいるのは、大変困難なことだと思います。性格的なこともあると思いますが、今思えば息子はあの時にほぼサッカーへの情熱は消えてしまったと思います。
これから先、残念ながら息子は高校でサッカーをやる気は無さそうなので、これ以上の報告は出来ませんが、それはまた別の方々に託したいと思います。


今まで8年間あたりまえだった生活が、明日からいろいろと変わることになる。
もう朝練の時間に起きなくていい。もうストッキングやユニフォームを手洗いしなくていい。週末はお弁当を作らなくていい。遠くまで試合の応援に行かなくていい。週末の予定は何もない。一緒に応援してた仲間と会う機会も減るだろう。天気やタイミングを気にしながらスパイクを洗うことももう二度とない・・・またあの時のような空っぽの日々が訪れる。頭では分かってはいるけれど、まだ実感がない。それでもきっと苦しみが無い分、あの時よりはいいのだろう。

正直、とても寂しいけれど、今は息子に感謝の気持ちを伝えたいと思う。
息子がサッカーをやってくれたおかげで、私たちはほんとうにかけがえのない時間を過ごす事ができたし、たくさんの仲間にも出会えさせてもらいました。
そしてオスグッドのときに、サッカーを辞めずに頑張って乗り越えてくれたことで、更に夢の続きまで見させてもらえました。

息子のサッカーの応援は終わってしまったけれど、まだまだこれからも、息子の人生の応援は続きます。今まで見せてくれた、たくさんのゴールシーンと笑顔をエネルギーに、これからも頑張って応援し続けたいと思います。



白と黒のボールを追いかけることから解放されたサッカー少年は、今はただ、明日からの自由な時間に胸を躍らせているに違いない・・・



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